サルバドール・ダリも好きに違いない「ミギとダリ」

投稿日:2024年2月9日

故佐野菜見氏のコミックからのアニメ化。
シュールな絵に惹かれてみはじめたが、何度も爆笑した。

シュールとは日常への挑戦だ
私なりのシュールレアリスムの楽しみ方は、「気持ち悪さ」の確認である。気持ち悪さは、その表現に現実的なものとのズレを見つけたときに生じる。『こうであるはず』という日常の認識が裏切られた、というかおちょくられた気分が『してやられた』感を誘う。

その意味で、この作品はシュールな設定がぎゅうぎゅうに詰まっている。日本が舞台なのに街並みも登場人物も全員ツイン・ピークス(古)みたいだし、主人公のミギとダリは蛇の化身かと思うようなくねくねした動作で動く。登場人物達はまるで昔の粗いミステリーみたいに細かい不都合を無視してどしどし話を進める。
あっちでもこっちでも「気持ち悪」くて面白いのだ。
ただし、「ボケ」ているというよりはこれで一つの世界観が完成しているので、「ツッコミ」はヤボになる。

こんなに面白いなら「坂本ですが?」もみてみようかと考えてます。

公開2023年
原作佐野菜見「ミギとダリ」
監督まんきゅう

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真夜中月子
こんにちはあるいはこんばんは、真夜中月子です。 夜のふくろう型です、朝弱いです。 日々ドラマや映画をきっかけに感じた事、忘備録的に書いております。 どこかに同じ事思った人がいるかも、と思いつつ。