投稿日:2023年7月13日
久しぶりにテレビ画面で見た錦戸亮だった。
ダメ男具合が良い按配に醸し出されておるなぁ、と思いながらみていると、ん?何だこれ、この人知ってる…ああああっ!かの名作「流星の絆」の次男泰輔じゃん!!と。(調べたらどちらも金子文紀だし!)
多分だけど、泰輔<錦戸亮>は、両親を殺めた犯人を突止め、兄と妹の幸せを見届けた後姿をくらまし、加納恭二として東大を出てパチアートになったのだ。(東大出たのかな?)その頃には不遇のアーティスト的な色香を身にまとい、日々自分の感情を表現したオブジェを製作したりパチンコで隣に座ったマダム(竹下景子)の手を握ったりしているのだ。
(ちなみに「ジョージクルーニー」のジョージさん<尾美としのり>は、お店を畳んだ後五郎と名乗り、東海林大志<松坂桃李>の父の秘書となり、今は大志の秘書なのだ。)いや、全部妄想ですが。
離婚の揉め事と選挙という非日常が続いている中、普通の人の顔で生活していた登場人物がどんどんおかしな方向へ走り出す。環境がおかしいのか、人間が元々おかしかったのか、という面白さ。
クドカンの脚本にはいつも、え、この人ににそんな事が!?というびっくりな事実が出てくる玉手箱的な面白さがある。 一般的に物語は主人公から見た視点で描かれるのに比べ、クドカンは一人ひとりに歴史あり裏あり秘密あり、という3Dな組立てをしているところが面白い。 主人公がいて、脇役が主人公の人生に一定の役割を果たすのではなく、それぞれ勝手に自由に自分の人生を生きている。
公開 | 2023年 |
監督 | 金子文紀・福田亮介・坂上卓哉 |
脚本 | 宮藤官九郎・大石静 |