皇帝イ・ゴン(イ・ミンホ)は数多あるパラレルワールドを行き来できる笛を持つ。パラレルワールドでは自分と同じ体(遺伝子)を持つ別人が生きている。同じ体に違う意識と歴史(記憶)、そこから導き出される別々の運命。こうなってくると全くの別人とも言えるが、究極のケーススタディとも言える。自分が違う環境に生まれていればこうなったのか、という。
ここから出される結論は、『その人』とは肉体ではなく経験(記憶)と意識だという事か。最近散見される入れ替わりストーリー(主婦が小学生になったりしてるよね)でも意識が主体なので乗り物(体)が変わっても本人は新しい体の中で生きていく。でも『気分』がホルモンに影響されているとする近年の医学では、幸せホルモン・セロトニンは9割が腸で作られるので乗り物(体)も『その人』の『気分』に含まれるのでは…いやまてホルモンは物質だけどそこと意識の関係が密接過ぎて線引きが難しい…?
このドラマでは複数のパラレルワールド以外にも時間軸での旅も行われる。そうなってくると無数の自分が同時にあちこちで考え、行動し、いろんな運命くらってるのである。という事は過去や未来の自分でさえ別人と言えなくもない…となると、自分にあるのは今、現在のみ?過去の自分とか、未来の自分とか、しゃーねーなって話???
公開 | 2020年 |
監督 | キム・ウンスク |
脚本 | ペク・サンフン、チョン・ジヒョン |