投稿日:2025年6月22日
ドラマのタイトルで検索すると、キーワードサジェストで『イライラ』が出てくる、なるほど。 誘われるままにイライラで検索すると、このドラマをイライラしながらも観てしまった人々のぼやきが出てくるが、原因として多いのはストーリー展開が比較的(Kドラマ比較)ゆっくりな事や、元カレ(ギソク:キム・ジュンハン)の強引な態度についてのボヤッキー(「ボチッとな」)が目立った。
かくいう私もイライラというよりは終始言いようのないモヤモヤを抱えながら全編観ました。何がこんなにもモヤモヤさせるのかをずっと考えながら。
私の結論は、『周囲の過干渉』。
しかもその過干渉はそれぞれが自分に有利な状況を導き出そうとする、利己的な必死さで行われる。
皆自分が一番かわいい、自分の立場や世間体やお金、家族だろうと元カノだろうとそれらを壊して欲しくない、その真正直さが非常に怖い。
どの位怖いかというと、Gオーウエルの1984年を読んだ時くらい、あるいは過剰な布教を必死にされた時(されたことないけど)くらい。
誰かが自分の意に反して自分の行動を変えようとしてきたら、それが善意か悪意かにかかわらず、それが正しいか正しくないかにかかわらず、自分の「軸」が試されている時であり、脅威を感じるのは自然な反応だ。
『この人何でこんなん言ってくるん?怒』と思いながらも自分の気持ちをそこで一度再確認して進む、それを何度も繰り返しているのがこのドラマのストーリー展開の遅さにつながっているが、本人の最終決断までの心象をリアルに描写したいという意図が読み取れる。
| 公開 | 2019年 |
| 脚本 | キム・ウン |