投稿日:2024年11月6日
クズがきている気配がする。
というと語弊があるかも知れない、ここで言うクズとは、生活力なし、貞操観念なし、倫理観低し、自由人、癒し力ありの人であり、質実剛健を良きとする社会ではこれをもってしてクズと定義するものである。
現代人は疲労困憊し癒しを求めており、この際クズだろうが何だろうが構っちゃおれん、という事情があるからかも知れない。
似たテーマを持ったドラマに「きみはペット」「婚活1000本ノック」などが思い浮かぶが、何れもクズ(又はペット)役が殊更に可愛い、という特徴がある。
本作も、ひたすら清らかで美しい玉ちゃんを愛でるドラマである。(横顔の綺麗なことよ)
ただ一つ、日本のドラマの壁というべきか、クズは本当は事情があって今だけクズに成り下がっているのさ、というスタンスを破ったものを観たことがない(私が出会わなかっただけかな)。
ドラマ界のお歴々、いかがでしょう、ここらでひとつ、本物のクズのお話を作っていただけないだろうか。どういう背景があるのか、罪悪感とか道徳観とかが完全欠如した、美しい猫みたいな子に虜になる話。 視聴者の共感を得るために、その猫が後半共感力や誠実さに目覚めるというストーリーなんかどどどどうでしょうか。お待ちしてまつ。
公開 | 2024年 |
演出 | 岡本伸吾、石井康晴、小牧桜 |
脚本 | 泉澤陽子、鹿目けい子 |