【ネタバレ注意】
投稿日:2023年10月9日
公文竜炎(溝端淳平)に救われたすい(飯豊まりえ)が、今度は公文を救うべく、動く。
すいがこもりびとになった大きな原因は、ベクトルが全て違う周囲の人間達の欲求や秘密に対応しきれなくなり、それらの身勝手さが怖くなってしまったから。
公文を捉えて縛り付けているものは、罪悪感。 妹を置いて自分だけ地獄だった家庭から逃げ出してしまった罪から逃れられないでいる。
この「罪悪感」、不幸を引き寄せる2大要因ではないかと私は考える。(ちなもう一つは「どうせ自分は」) 自分には罰が必要、バチが当たるんだろう、幸せになる資格が無いなどと感じてしまったら必然的にふらふらと不幸の手招きに引き寄せられる。 しかも無自覚な事も多いから手に負えない。
『憎まれっ子世に憚る』が適応される場合は、本人がどんな罪を犯そうと、罪悪感を持たない場合に限るのではないだろうかと常々思っている。
賢いすいは公文の罪悪感を消し去るべく、公文の妹の回復に助力する。 (長年治療を行った精神科医よりも効果的に治してしまうという点が面白い。 ありえない、というよりはありそうで。 精神科は、DNA医療のように百人百様の治療法があるのではないか、と思わせる点で。 スパイファミリーのロイドでさえ、ヨルが喜ぶデートプランを862通り考え抜くのだ。 あ、話ずれた。)
とにかく、すいの公文救済は、とてつもなく的を得ている。 こんなパートナーを得る公文はとても運が良い。 それは彼の罪悪感がそろそろ古びて時間切れになっていたからなのか?と、グルグル思考に取り込まれてしまったり。