真っ白な衣装のダークヒーロー「警部補ダイマジン」第2話

投稿日:2023年7月15日

おもしろい刑事ドラマに遭遇!
大型刑事ものといえば相手は巨悪というのが既定路線、どちらの陣営も公の顔と影の顔があり、バイオレンス全開の戦いを繰り広げる。
読んでないけど原作もおもしろいに違いない。 全体を通して悪ふざけ、しゃれが行き届いている。

悪ふざけ1:
平安(へいあん:向井理)は普段から有利なネットワークを広げるような悠長な戦略は取らない。 代わりに黒革の手帳、別名ゲスノートに使える人間の弱点を書き溜めている。 ゲスノートってネーミングセンス!

悪ふざけ2:
多分原作コミックの手法をそのまま持ってきたのではないだろうか、状況説明が文字で画面に出る。 平安が公安の波多野(伊藤正之)に交渉する場面に切り替わる際、画面に『平安はゲスノートを持っている』と文字で出る。 その後波多野からせしめた証拠品を部下にどうやって入手したかと聞かれると、「秘密です」と答える画面には『ゲスノートを使いました』と出る。 コミックやゲームでは一般的な手法だが、ドラマでは新しい。 好き。

悪ふざけ3:
台場(ダイマジン:生田斗真)が敵に殺されかけている間、同じ班の賀来(かく:シシド・カフカ)と牡丹(浜野謙太)はそれを想定しつつも助けに行ったりという命知らずなことはしない。 事務所でおせんべいできゃっきゃしながらお茶タイム。 その死闘とおせんべいのコントラストが逆にプロフェッショナルな現場感を出す(餅は餅屋的な?)。

追記:
原作の設定かもしれないけど、台場の真っ白なコートもおふざけが入っているように思える。 どこにいても激しく目立つ白いコート、汚れやすいし、血なんて論外だが、ヒーローものの衣装みたいにきれいなまま。

公開2023年
原作コミックリチャード・ウー/コウノコウジ
監督三池崇史・倉橋龍介
脚本中村允俊