青いバッグの悲しみ「Silent」6・7話

投稿日:2022年11月22日

6話と7話を一気みしたら、偶然2話とも奈々(夏帆)の回だった。 そうなのだ、Silentは主人公以外の人物像も非常に丁寧に描かれており、ひとりひとりがまるで実在するかのように主人公達を取り巻く世界を構成している。 並の才能じゃないぞこれは。

凄く可愛いらしい青いハンドバッグ。 ショーウインドウを覗きながら奈々は、可愛いな、欲しいけど、片手が塞がっちゃうと手話ができないしな、と諦めようとした時、久しぶりに想(目黒蓮)から会わないかと言われて、そのバッグを買ってしまう。 実用的じゃなくても、好きな人に会う時は可愛いが勝つのだ。

想に紬(川口春奈)との事を告げられそうになると、奈々の気持ちが一気にひねくれてしまう。 言ってはいけない事や、言っても仕方がない事がどんどん出てきてしまって止まらない奈々の横で、きれいな青いバッグがポツンと佇む。

天才か!? この青いバッグのシーン考えた人! ルネッサ〜ンス!!(古い)

この6話と7話の奈々との思い出の描写によって、視聴者は、想が地元を離れてからどんな風に過ごしてきたか、辛かった毎日を乗り越えてきたかを知る。 同時に、「音のない世界は悲しい世界じゃないよ」と想に告げた奈々も、想も、健聴者になって両手がふさがっていてもおしゃべりを楽しむ夢をみてしまう事も。